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教育・仕事・生活

「なぜそれを教えるのか?」イーロン・マスクが考える教育

2014年に、イーロン・マスク氏が自身の5人の子どものために設立した学校「Ad Astra(アド・アストラ)」。昨年興味を持ち調べていましたが、現在どのような状況か調べてみました。現在、マスク氏の子どもや、SpaceX社などマスク氏の関連企業の子息中心に30人以上の子どもたちが学んでいるようです。

 

イーロン・マスクが考える現代の学校の問題点

壇上に立つ講師が20年以上同じような内容を教えているので、情熱がなく、それが生徒に伝わってしまう。生徒は「なぜこれを学んでいるんだ?」と思っており、実際そこで学ぶ殆どは将来使わないので意味がない。


一回立ち止まって「何故これらを教えているんだろう?」と考え、「何故」を教えなければならない物事の本質を説明できればやる気につながり、学ぶ目的を理解するはず。「公式を何故学ぶか?」を伝えられずに勉強し、覚えようとしても本質は理解できない。教育も、本質を理解するためだと思えば、ただ記憶するだけよりもずっと魅力的に感じるはず。

 

Ad Astra(アド・アストラ)での教育

その時々によって興味や能力も違うので、それに合わせて指導。そのため1年生・2年生といった年級分けはない

 

問題解決ツールよりも、問題解決を教える。例えば、エンジンの仕組みを教えるときに、ねじ回しやレンチなどのツールについて教えるのではなく、「これがエンジンです。どうやって分解しましょう」と問題提起する。これにより問題と問題解決方法がつながる。

 

2019年度の募集要項では、次のような3つの質問から1つに回答することを求めており、このような質問は、授業内のロールプレイングでも用いられているようです。

①架空の惑星についての説明があり、移住するのに適した3つの惑星と、適さない惑星3つを上げ、理由を説明する。

②架空の画家の死後、複数の買い手が現れる。生前の画家の希望と、複数の買い手が提示する条件をもとに、売り手として最善な相手を理由とともにランク付けしていく。

③湖を汚染している企業(住民の多くがこの企業で働いている)、科学者、マスメディア、政治家など、それぞれの思惑と動向が紹介され、10年後に湖が完全に汚染されてしまった事が提示される。責任の所在がどこにあるかを割合としt割り振り、その理由を答えさせる。

 

このようなロールプレイングは、入学書類だけでなく、実際の授業でも展開されているようです。

 

このような問題解決型の授業やロールプレイングは、従来の授業は面白くない。「学プロセスはゲームのように楽しくなければいけない」という思いを一つの形にしたものだと考えられます。

 

現在の教育に疑問を呈し、自ら学びの場を創出する企業や個人からの発信を見る機会が多くなってきました。教えている立場の人間が、「なぜそれを教えているのか?」と自らに問い、「なぜ?」を伝えることは、指導者の責任であると感じます。

 

 

youtu

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