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教育・仕事・生活

「学び直し中学文化史」明治・大正・昭和

①明治時代

明治時代は、日本の芸術家が西洋の近代芸術を意欲的に吸収すると同時に、日本の伝統文化とは何かを追求した時代でもあった。東京大学の外国人講師フェノロサは、岡倉天心らと日本の芸術の保存と復興に努め、世界にその価値を示した。

〈絵画〉

「無我」横山大観

「悲母観音」狩野芳崖(ほうがい)

「湖畔」黒田清輝

〈文学〉

写実主義

古い道徳から離れて、物事をありのままに表現しようとする動き。

小説神髄坪内逍遥(文語の表現にかえて、話し言葉に近い口語文で表す文言一致が主張された。)

浮雲二葉亭四迷(口語文で発表された小説)

ロマン主義

日清戦争前後に、人間の自由な感情や個性を重んじるロマン主義がさかんになった。

「みだれ髪」与謝野晶子(歌集)

たけくらべ樋口一葉(24歳で世を去った短命の作家。わずか14ヵ月の間に「たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」などの近代日本文学の名作を残した)

自然主義

日露戦争には、社会をありのままにみつめようとする自然主義が主流になった

吾輩は猫である夏目漱石

舞姫森鴎外

正岡子規(洋画の影響を受けた写生という手法を俳句や短歌に取り入れた)

〈音楽〉

「荒城の月」「花」滝廉太郎

 

②大正時代

産業の発展に伴い、都市では電気・ガス・水道が普及。サラリーマンに向けて西洋風の部屋を持つ文化住宅が建てられるようになった。都市と郊外を結ぶ私鉄が開通し、バスや路面電車の路線も増え、タクシーの利用も始まった。

 

教育の普及とともに知識層が形成され、新聞、書籍の発行部数が増大。文芸春秋」「中央公論」「改造」などの総合雑誌や、「キング」などの大衆雑誌が刊行された。文学全集も数多く出版され、大衆文学とよばれる分野も誕生し、江戸川乱歩などが人気を集めた。

 

大正デモクラシーと呼ばれる自由な時代の風潮を背景に、人々の関心は内面にも向けられ、教養が重視されるようになった。

〈学問〉

善の研究西田幾多郎(東洋的な禅の体験と西洋の哲学の統一をはかる)

柳田国男(日本の庶民の生活風俗を研究する民俗学を始める)

柳宗悦(やなぎむねよし)(日本の民芸を研究)

〈文学〉

志賀直哉人道主義をかかげ同人誌「白樺」を刊行)

武者小路実篤白樺派

谷崎潤一郎痴人の愛(美を追求した耽美主義の作品)

芥川龍之介羅生門」「鼻」(人間の本性を描いた短編)

小林多喜二プロレタリア文学

 

③昭和時代

戦後の芸術分野は、日本の伝統を受け継ぐ流れと、新しい動きを模索する2つの流れが生まれた。思想界では、ソ連や中国の社会主義の影響を受けた思想が流行したが、社会主義諸国の崩壊の影響を受けてその限界が明らかになった。また、テレビの普及と共に映画館は数を減らしていった。

〈映画・文学・美術〉

黒澤明(映画監督)「羅生門」「七人の侍

太宰治(敗戦と向き合った作品を発表)

三島由紀夫金閣寺」「豊饒の海」(日本の伝統を書き続ける)

大江健三郎(伝統から離れ、新しい文学を目指す)

手塚治虫(漫画家)「鉄腕アトム」「火の鳥」 

棟方志功(力強い表現による版画で日本の伝統的な世界を表す)

藤田嗣治(フランスで独自の画風を確立)

 

手塚治虫

宮崎駿