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「学び直し中学公民」三権分立①三権分立と国会のしくみ

三権分立のしくみ

日本国憲法は国の政治組織の原理として、立法機関(国会)行政機関(内閣)司法機関(裁判所)の、それぞれ独立した3機関に役割を分担している。3つの権力が互いに抑制しあい、均衡を保つ権力分立(三権分立)の制度をとっている。

 

〈国会と内閣の関係〉

国会の多数派が内閣を組織する議院内閣制によって協力関係にある。一方で両者は、衆議院内閣不信任決議内閣による衆議院解散権などで互いに抑制し合い、バランスをとっている。

 

〈裁判所と内閣・国会の関係〉

裁判所は、裁判官の採用や罷免などでは、内閣と国会による統制を受けることになるが、違憲立法審査権をもつことや、行政事件に関する裁判を行うことによって、司法権として立法権・行政権を統制している。

 

②国会のしくみ

〈二院制〉

国会は憲法によって、国の代表機関であり、国権の最高機関であり、国の唯一の立法機関であると定められている(41条・43条)。国会は衆議院参議院の2つに分かれている(二院制)。二院制は、国民のさまざまな意見を反映させて審議を慎重に行い、一つの議院の行き過ぎをおさえたり、足りないところを補ったりできる事がメリット。二院制の長所を活かすために、両議院は議員の選出方法や選挙区、任期、解散の有無などいくつかの点で異なっている。

 

〈法律の制定〉

法律案は内閣、または国会議員から衆議院参議院のどちらか一方の議院に提出され、専門の委員会で審議されたあと本会議に回される。ここで審議され可決されると、もう一方の議院に送られ、同じように審議される。両議院で可決された法律案はその後、天皇により公布され、正式な法律となる。

 

〈立法以外の仕事〉

・予算の議決(内閣の作成した予算案を審議、議決する)

内閣総理大臣の指名

・条約の承認

憲法改正の発議

弾劾裁判所の設置(問題のある裁判官をやめさせるかどうかを決める弾劾裁判所のの設置)

国政調査権

・決算の承認

・内閣不信任案の決議(衆議院のみ)

 

衆議院の優越〉

衆議院のほうが任期が短く、解散もあるため、国民の声が敏感に反映されると考えられているため、衆参両院の結果が異なる場合、法律案については3分の2以上での再可決など高いハードルはあるが、衆議院の意見が優先される。

 

③国会の種類

国会には、常会・臨時会・特別会の3種類がある。国会の召集は国事行為として内閣の決定により、天皇の名のもとに行われる。

・常会(通常国会

毎年1回、1月から150日間の会期で開かれ、予算などを審議する。

・臨時会(臨時国会

常会休会中に臨時で行われる。内閣、あるいは、いずれかの議院の総議員の4分の1以上の要求がある場合や、衆議院議員の任期満了による総選挙や、参議院議員通常選挙が行われた後に召集。会期は両議院の議決の一致により決定。

・特別会(特別国会)

衆議院の総選挙後に開かれる。総選挙の日から30日以内に召集し、会期は両議院の議決の一致により決定。