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教育・仕事・生活

「学び直し中学地理」アジア州②アジアの諸地域

①中国

〈中国の人口〉

1950年におよそ5億だった人口は、現在13億をこえ、世界の人口の約2割を占めている。1970年代末から一人っ子政策が進められ、人口の増加はゆるやかになり、現在、高齢化が急速に進んでいる。

 

〈中国の農業〉

降水量の多い南部では稲作降水量の少ない北部では小麦やとうもろこしなどの畑作、乾燥した内陸部では主に牧畜がさかん。

 

〈中国の工業化〉

1980年代以降、経済を発展させるために、沿岸部のシェンチェンチューハイなどに経済特区をつくった。中国では労働者の賃金が安いこともあり、日本企業をはじめとする海外企業が次々に進出し、工業化が急速に進んだ。現在では中国の工業製品は世界中に輸出され「世界の工場」と呼ばれている。経済の発展にともなって収入の多い人が増え、「世界の市場」としても注目されている。

 

しかし、環境対策が十分でない工場が多いために発生している環境問題や、沿海の都市部と内陸の農村部の人々の間の経済格差が問題になっている。

 

②東南アジア

〈東南アジアの民族構成〉

東南アジアは、日本の人口の5倍にあたるおよそ6億の人々が生活している。一つの国の中に様々な民族が暮らしている事が多く、例えばマレーシアの中には、古くから住んでいるマレー系の人々の他に、中国やインドから移り住んだ人々も生活している。華人とよばれる中国系の人々は、東南アジアの各地に住んでおり、流通業をはじめ、さまざまな分野で活躍している。

 

〈東南アジアの農業〉

灌漑によって、年に2回稲を栽培する二期作が行われている地域も各地でみられ、タイやベトナムは世界有数の米の輸出国になっている。マレーシアやインドネシア、フィリピンなどではプランテーション(主に熱帯地域にみられる大規模農園。歴史的には、植民地支配を行ったヨーロッパ諸国やアメリカ合衆国の企業などが運営していた)で天然ゴムや油ヤシ、バナナなどの輸出用の作物が生産されている。

 

〈東南アジアの工業〉

東南アジアの国々は工業化を進めるため工業団地を整備。早くから工業化が進んだシンガポールやマレーシア、タイは電気機械工業や輸送機械工業を発達させてきた。タイには日本をはじめとする各国の自動車メーカーが進出し、東南アジアの自動車生産の拠点になっている。

 

最近は、中国などから、さらに賃金の安いベトナムインドネシアへ工場を移す企業が増え、ミャンマーカンボジアなど工業化の遅れていた国々にも、衣類や生活用品などをつくる工業が進出し始めた。

 

東南アジア諸国連合ASEANには、東南アジアのほとんどの国(現在10ヵ国)が加盟しており、貿易や人の交流をさらに活発にして結びつきを強めようとしている。

 

③南アジア

〈南アジアの宗教〉

インドは12億の人口の約7割がヒンドゥー教徒ヒンドゥー教徒カースト制により職業や結婚の範囲が限定されてきた。現在はカースト制による差別は憲法によって禁じられているが、身分制度の名残は今も残っている。パキスタンバングラディッシュイスラム教徒が中心。スリランカは仏教が中心。信者の多い宗教は国によって異なっている。

 

〈南アジアの農業〉

降水量の多いガンジス川流域では稲の栽培。乾燥した北西部では小麦の栽培がさかん。インダス川流域は小麦とともに灌漑により米も生産される穀倉地帯になっている。輸出用の作物の栽培もさかんで、降水量の多いアッサム地方やスリランカの茶乾燥した北西部やデカン高原の綿花が有名。インドでは国内で生産される綿花を原料にして、綿工業が早くから発達した。

 

〈インドのICT関連産業〉

現在のインドの産業は、情報通信技術(ICT)関連産業、とくにソフトウェアの輸出が大幅にのびている。インドでICT関連産業が発展した背景は、数学の教育水準が高いことや、英語を話せる技術者が多いことが上げられる。新しい産業であるICT関連産業は、カースト制度の影響をあまり受けないので、人々に広く受け入れられた。

 

西アジア中央アジア

原油による西アジアの経済発展〉

西アジアは砂漠が多く、ほかのアジアの地域と比べて人口は多くない。また、栽培できる作物は限られ、工業化も遅れていた。一方、多くの油田があるペルシア湾に面する国々は、原油や石油製品を輸出し、それで得たお金で産業を発展させてきた。採掘された原油の大部分は、タンカーやパイプラインで日本や北アメリカ、ヨーロッパなどへ運ばれている。そのため、アラブ首長国連邦のように、砂漠の中に高層ビルなどが立ち並ぶ都市が現われ、豊かな生活を送る人々が増えている。西アジアの主な産油国は、石油輸出国機構OPECに加盟して原油価格や生産量を決めている。

 

中央アジアの資源開発〉

中央アジアの国々は、原油の他に天然ガスや石炭、レアメタルなどの鉱物資源に恵まれている。中国やインドなどの経済が発展したことで、資源の需要が高まっており、カザフスタンなどでは外国企業の進出が増え、開発が進んでいる。