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教育・仕事・生活

「学び直し中学地理」北アメリカ州

①北アメリカの気候と農業

〈北アメリカの地形〉

北アメリカ州には、カナダ、アメリカ合衆国、メキシコからパナマに至るまでの北アメリカ大陸の国々と、西インド諸島の国々がある。アメリカ合衆国の西側には標高4000mを越える高山が連なるロッキー山脈が南北にのび、東側には標高1000mほどのなだらかなアパラチア山脈が連なっている。2つの山脈の間には、グレートプレーンズ、プレーリー、中央平原などの広大な平野がある。

 

〈北アメリカの気候〉

アラスカ州とカナダはほとんどが亜寒帯フロリダ半島の南部やユカタン半島西インド諸島は熱帯で、フロリダ半島マイアミや、ユカタン半島カンクン(メキシコ)など、世界的に知られるリゾートもある。

 

アメリカ合衆国の気候は、西経100度付近を境に、東側の大西洋沿岸からメキシコ湾にかけては温暖湿潤気候。西にいくほど降水が少なくなり南西部には砂漠気候もみられる。太平洋岸のカリフォルニアは温暖で夏に降水が少ない地中海性気候

 

アメリカ合衆国の農業〉

アメリカ合衆国は世界最大の農産物輸出国になっている。また、アグリビジネス企業が気象や作付けの情報提供や、農作物の種子の開発、農産物の流通から販売などを行っている。その中でも、穀物メジャー穀物を扱う大きな企業で、国際市場での取引は、世界の穀物の価格に大きな影響を与えている。

 

・西経100度付近から東側

降水量が比較的多い地域を中心に、とうもろこしや大豆などが栽培されている。

・西経100度付近から西側

降水量が少なく牧草地として利用され、肉牛の放牧がさかん。グレーとプレーンなどの内陸部は豊富な地下水があり、これを利用した灌漑農業がみられ、小麦やとうもろこしが栽培されている。

東海岸五大湖周辺

酪農がさかんで、ニューヨークやシカゴなどの大都市に乳製品を供給している

・南部

開拓が始まった頃から広大な畑で綿花が栽培されていたが、現在は縮小され大豆やとうもろこしなどの栽培が増えている。

・太平洋岸

夏に乾燥する地中海性気候のカリフォルニアでは、オレンジやグレープフルーツなどの柑橘類や乾燥に強いぶどうが栽培されている。

 

②北アメリカの歴史

アメリカにはもともとネイティブアメリカンと呼ばれる先住民が住んでいたが、16世紀に入るとスペインが現在のメキシコなどに植民地を作った。17世紀以降になると、イギリスやフランスが北アメリカ大陸の大西洋沿岸に植民地をつくり、ヨーロッパから大勢の移民がやってきた。そのため、メキシコではスペイン語アメリカ合衆国では英語を話す人が多く、カナダではフランス語を話す人が多い地域がある。

 

移民によって大西洋沿岸の人口が増えてくると、内陸部の開拓が進み、それまで住んでいた先住民は住んでいた場所をおわれ、人口が減少した。

 

アメリカ合衆国にはその後もさまざまな民族が移り住み、南部には広大な綿花畑の労働力としてアフリカから奴隷が連れてこられた。また、日本や中国などのアジア諸国からも仕事を求める人が移住し、近年ではヒスパニックとよばれるスペイン語を話すメキシコやカリブ海諸国、南アメリカ州からの移民が増えている

 

アメリカ合衆国の工業

五大湖周辺〉

アメリカの北東部にある五大湖周辺は、石炭や鉄鉱石などの鉱産資源に恵まれ、重工業が発展した。19世紀以降のピッツバーグでは、大量の鉄鋼が作られるようになり、五大湖の水運を生かして世界各国に輸出された。20世紀にはデトロイトで自動車の生産が始まり、流れ作業による大量生産方式の自動車工業が発達した。

 

〈サンベルト〉

日本やアジア諸国で生産された鉄鋼や自動車がアメリカに輸入されるようになると、厳しい生産競争の中、アメリカ合衆国は遅れをとるようになり、航空宇宙産業コンピューター産業バイオテクノロジーなどの先端技術産業に特に力を入れるようになった。先端技術産業はおもに北緯37度より南のサンベルトとよばれる地域で発達し、なかでもサンフランシスコ郊外のシリコンバレーには先端技術産業に関わる大学や研究機関、ICT関連の企業が集中している。