manabilife

教育・仕事・生活

「学び直し中学地理」オセアニア州

オセアニアの地形と気候

〈1つの大陸と3つのネシア〉

オセアニアは「オーシャン(大洋)」という言葉から作られた地名で、オーストラリア大陸ニュージーランド、太平洋の島々をまとめた地域を指す。ニュージーランドと太平洋の島々は、ミクロネシア(小さい島々)、メラネシア(黒い島々)、ポリネシア(多くの島々)の3つの地域に分けられる。

 

オセアニアの気候〉

オーストラリアのほとんどの地域が乾燥した草原や砂漠になっている。人口のほとんどは比較的降水量が多く、農業のさかんな南東部・南西部に集中している。オーストラリアの北東部・南東部・南西部は降水量に恵まれているため牧草がよく育つので、肉牛や羊毛用の羊の飼育がさかん。とくに南東部と南西部では小麦などの栽培と組み合わせた牛や羊の飼育が行われている。

 

ニュージーランドの気候はヨーロッパの西部と同じ西岸海洋性気候で、一年中適度な雨が降るのが特徴。オーストラリアの南東部同様、牛や羊の飼育がさかん。

 

太平洋の島々の気候は雨の多い熱帯の気候だが、海からの風が湿気を和らげるため、一年中過ごしやすい気候になっている。

 

オセアニアの文化

〈歴史的背景〉

オセアニアの国々は、20世紀初めまでイギリスやフランス、アメリカ合衆国などの植民地だったので、ヨーロッパ人によってもたらされたキリスト教を信仰する人が多く、英語やフランス語が公用語になっている国が多い。現在でも、グアムやサイパン島などはアメリカ合衆国ニューカレドニアタヒチ島などはフランス領になっている。

 

オーストラリアは主にイギリスからの移民によって開拓が進められ、第二次世界大戦直後までは国民の大多数がイギリス系だった。第二次世界大戦後はイギリス以外の移民が増加したが、1970年代初めまではヨーロッパ以外の移民を制限した。1970年以降は移民政策が変更され、アジアを含めたさまざまな地域の移民とその子孫がオーストラリアの社会をつくりあげている。

 

また、アボリジニーを中心とする先住民の人々も多文化社会の大切な一員として、社会的地位や経済的地位の向上、独自の伝統文化を尊重する努力が続けられている。

 

ニュージーランドも、イギリスからの移民によって国づくりが進められたが、英語と共に先住民マオリの言語が公用語とされ、国会でマオリ議席が確保されるなど、マオリの文化や社会的地位を守る取り組みが進められている。

 

オセアニアの産業

〈オーストラリアの産業〉

オーストラリアは鉄鉱石石炭、アルミニウムの原料となるボーキサイトなどの鉱産資源が豊富。鉄鉱石は主に北西部、石炭はおもに北東部・南東部で採掘されている。これらの鉱山や炭鉱では、地表を削って掘り下げていく露天掘りという方法で、大規模で効率のいい採掘が行われている。

 

オーストラリアの輸出品は1960年代には羊毛が中心だったが、現在は鉱山資源が半分以上を占め、レアメタルをふくめた豊富な鉱山資源がオーストラリアの経済を支えている。

 

オセアニアとアジアの関係〉

オセアニアの国々にとって、中国や日本などのアジア諸国は、ヨーロッパよりも近く人口も多いため重要な貿易相手国になっている。そのため、オーストラリアと日本の間では、輸出入にかかる税金を下げる協定を結んでいる。また、アジア太平洋経済協力会議APECなどのつながりにより、貿易だけでなく、幅広い経済活動を通じて、アジア諸国との結びつきを強めようとしている。