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教育・仕事・生活

「学び直し中学地理」中国・四国地方

①中国・四国地方の気候

〈3つの気候〉

中国・四国地方は、中国地方の北側を山陰、瀬戸内海に面した地域を瀬戸内四国山地の南側を南四国と、3つの地域に分けることができる。

・山陰

冬には北西からの季節風の影響で、雪や雨の日が多く、山沿いを中心にたくさんの雪が積もる。

・瀬戸内

夏と冬の季節風が山地に遮られるため、晴天の日が多く、日本の中でも降水量が少ない地域。そのため、水不足になりやすく、讃岐平野などでは、灌漑用に溜池や用水路をつくって農業が行われてきた。

・南四国

黒潮の影響で1年を通じて温暖。南東からの季節風の影響で、多くの雨が降る。また、台風の通り道となることもあり、たびたび暴風や大雨にみまわれることもある。

 

②中国・四国地方の農業

〈瀬戸内の農業〉

日照時間が長く、降水量が少ない瀬戸内の気候は柑橘類の栽培に適しており、日当たりの良い丘陵地の斜面に果樹園が広がっている。以前は瀬戸内で生産される柑橘類はみかんが中心だったが、国内の他の産地との競争や、海外から輸入されるオレンジの増加によりみかんの価格が下がり、みかん農家は大きな影響を受けた。そこで、愛媛県では、品種改良を重ね、収穫時期をずらすことによって、いよかんやせとかなど、様々な柑橘類が生産されるようになった。岡山県の丘陵地では、夏に一斉に出荷される白桃やマスカットなどの栽培がさかん。

 

高知平野の野菜栽培〉

南四国の高知平野では温暖な気候を生かした野菜の栽培がさかん。高知平野に広がるビニールハウスでは、夏が旬のなすやピーマンなどの促成栽培が行われている。高速道路や橋が開通し、保冷トラックが普及した現在は、東京や新潟など遠くの市場にも出荷されている。

③中国・四国地方の工業

瀬戸内工業地域

海上交通が発達した瀬戸内海沿岸では、古くから製塩業や綿織物工業、造船業などがさかんだった第二次世界大戦後、塩田のあと地や遠浅の海岸を埋め立てて作られた広大な土地に、阪神工業地帯などからの工場の移転が進み、瀬戸内工業地域が形成された。

 

工業が集まる臨海部は、大型貨物船で海外から鉄鉱石や原油などを大量に輸入したり、重い工業製品を国内外に輸送しやすいので、石油化学工業や製鉄業、自動車工業などの重化学工業の立地に適している。例えば、岡山県倉敷市山口県周南市岩倉市などに石油化学コンビナート(効率よく生産するために、関係する工場を港湾などにまとめた地域)が、広島県福山市呉市などに製鉄所が作られた。倉敷市の水島地区には、さまざまな分野の工業が集まり、鉄鋼や自動車、食品なども生産されている。

 

広島市とその周辺には自動車関連工場が集まっており、山口県下松市には、造船工場の施設を利用した鉄道車両の工場がある。

 

〈伝統的な産業〉

愛媛県今治市のタオル岡山県は学生服やジーンズの一大産地になっている。今治市では、中国などからの安い輸入タオルが増えたことで生産が落ち込んだが、高い技術を生かして「今治タオル」という高級タオルの地域ブランドをつくり、収益をあげている。