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教育・仕事・生活

「学び直し中学地理」近畿地方

近畿地方の地形と気候

近畿地方の地形〉

北部や南部では山地が海岸までせまっており、若狭湾志摩半島には、リアス海岸が広がっている。南北の山地に囲まれた中央部は低地になっており、京都盆地奈良盆地大阪平野播磨平野などの平野が広がっている。近江盆地には、国内最大の湖、琵琶湖があり、「近畿の水瓶」とよばれている。また、大阪湾と瀬戸内海を分ける淡路島は近畿地方で最も大きな島で、明石海峡大橋で本州と結ばれている。

 

近畿地方の気候〉

・北部

冬には北西からの季節風の影響で雪が多く、山沿いには多くのスキー場がある。

・南部

黒潮の影響で冬でも温暖で、みかんや梅などの果樹園、白い砂浜や温泉を生かしたリゾートがみられる。夏には南東からの季節風の影響で、紀伊半島の南東側では降水量が非常に多く、すぎやひのきなどの樹木を育てる林業がさかん。

・中央部

盆地を中心に夏は暑さが厳しく、冬は冷え込み、1年の気温の差が大きい。また、南北の山地に挟まれており、年間を通して降水量が少ないので、各地で溜池や用水路といった灌漑施設が整備されている。兵庫県には瀬戸内海に面した地域に多くの溜池があり、その数は日本一になっている

 

近畿地方の工業

阪神工業地帯

大阪湾の臨海部とその周辺は第二次世界大戦後、阪神工業地帯の中心として日本の工業を支えてきた。臨海部は原料や製品を船で輸送するのに便利なことから、大阪市から堺市高石市にかけての埋立地には、化学工場や製鉄場が立ち並ぶようになった。その後、化学や鉄鋼などの工業がアジアをはじめとする外国との競争で伸び悩み、工場の閉鎖や他地域への移転が進んだことで、阪神工業地帯の規模は縮小している。

 

2000年以降、臨海部の工場跡地や内陸部の広い土地に、太陽光パネルや蓄電池をつくる工場がつくられるようになった。特に、大型の蓄電池の生産には高度な技術を必要とし、電気自動車や住宅向けの需要が高まっている。

 

〈内陸部の中小企業〉

東大阪市や八尾市などの内陸部には中小企業(製造業では、資本金3億円以下、または従業員数が300人以下の企業)の工場が多く集まっている。

 

近畿地方の課題

〈歴史的景観の保全:姫路城〉

世界遺産に登録されている姫路城兵庫県姫路市)周辺は、市によって景観形成地区に指定されている。また、姫路駅と姫路城を結ぶ道路沿いの地区でも、建物の高さや外壁の色に基準を設けるなど、歴史的景観を維持するための取り組みが行われている。

 

〈環境林を保全する取り組み〉

森林には、農業用水や生活用水を供給したり、洪水を防いだりするはたらきがある。また、森林は川に豊富な栄養分を送って海の魚を育てたり、地球温暖化を防いだりする役割もになっている。このような環境に対する効果を重視した「環境林」を保全するため、和歌山県三重県林業地域では、都市部の企業が森林経営のさまざまな仕事に参加する「企業の森づくり活動」が行われている。

 

〈水産資源保護の取り組み〉

近畿地方の南部と北部の沿岸部では漁業がさかんに行われている。しかし、魚介類の取り過ぎや過度の養殖による水質汚濁が原因で、日本海沿岸ではズワイガニ志摩半島の英虞湾(あごわん)では、真珠をつくる貝が減少している。ズワイガニの漁獲量が減少した日本海側の地域では、獲るカニの大きさや量、時期を制限し、水資源の回復に努めている。