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教育・仕事・生活

「学び直し中学地理」関東地方

①関東地方の地形と気候

関東平野

日本で最も広い平野である関東平野には、浅間山や富士山などの噴火による大量の火山灰が積もってできた赤土(関東ロームにおおわれた台地と、利根川(流域面積日本一)多摩川など、多くの河川にできた低地が広がっている。関東平野は17世紀初めに江戸幕府が開かれてから本格的に開発が進み、現在、関東地方には4000万人の人々が暮らしている

 

〈関東地方の気候〉

北関東を中心とする内陸の地域は、夏と冬の気温差が大きく降水量が少ないのが特徴。冬は北西からふく季節風越後山脈にぶつかって雪を降らせた後、乾いた風となって関東平野に吹き降りてくるので晴天の日が続く。夏は埼玉県熊谷市のように毎年高温になる地域も見られる。

 

南関東を中心とする海沿いの地域は、黒潮の影響で冬でも温暖なのが特徴。ビルや商業施設が集中する東京の中心部では、気温が周辺地域よりも高くなるヒートアイランド現象が見られる。

 

②首都東京と東京大都市圏

特別区

東京の中心部は23の特別区からなる。それぞれの区が一般の市町村と同じような役割をもつ自治体で、23区には890万人の人々が暮らし、毎日1000万人を越える人が活動している

 

政治や経済の重要な施設が集中する千代田区、港区、中央区などの中心地区を都心といい、新宿、渋谷、池袋など、都心についで中心となる機能をもつ地区を副都心という。

 

〈東京大都市圏〉

神奈川県や埼玉県、千葉県、茨城県など、都心から約50km〜70kmの範囲内で、鉄道網に沿って東京への通勤・通学者の住む市街地が発達している。この、東京大都市圏に、日本の人口の4分の1が集中している。

 

東京大都市圏には、横浜市川崎市さいたま市千葉市相模原市の5つの政令指定都市があり、横浜市には370万人をこえる人々が暮らしている。政令指定都市は、政令によって定められた人口50万人以上の大都市のことで、市の中に区が設置されている都道府県が担う業務の一部を分担し、一般の市よりも多くのことを独自に決めることができ、2014年現在、全国20都市が指定されている。

 

③関東地方の工業と農業

〈関東地方の工業〉

京浜工業地帯は、新聞社や出版社が多いので印刷業がさかん。また、ビールやジュースなど、重くて輸送費のかさむ飲料の工場や、日もちのしないパンや生菓子などの工場が立地し、食品に関わる工業もさかん

 

海外からの原材料の輸入や製品の輸出に便利な東京湾岸の埋立地には、製鉄所や火力発電所などが立地し、特に千葉県の臨海部は京葉工業地域ともいわれ、船で輸入した原油を原料とする製油や石油化学などに関連する工業がさかん。

 

1990年代以降、これらの地域にあった上の古い工場の閉鎖や移転が増え、海外に拠点を移す工場も出てきたため、その跡地は再開発によって企業の研究所や商業施設などに利用されている。

 

北関東はもともと繊維工業や航空機の生産がさかんな地域で、県や市町村も地域住民の働き口確保のために工業団地をつくって積極的に工場を誘致した。その結果、栃木県や群馬県茨城県を中心とする北関東工業地域が形成された。現在、高速道路の近くには自動車関連や電気機械などの工場が集まり、交通渋滞の激しい都心を通らずに、日立港常陸那珂港から効率よく輸出している。

 

〈関東地方の農業〉

東京の周辺では、新鮮な農産物を都心の住民に届ける近郊農業が古くから発展してきた。輸送にかかる時間や費用を抑える事ができる利点を生かし、新鮮さが要求される野菜や果物、牛乳、鶏卵、食肉などがさかんに生産されている。とくに、茨城県のはくさい栃木県のいちごは質のよいブランド品が作られ、栃木県や千葉県では乳牛や豚が多く飼育されている。

 

道路網が整備され、保冷トラックで長距離輸送ができるようになったことから、群馬県嬬恋村では夏でも涼しい高原の気候を利用したキャベツの生産がさかん。また、冬でも温暖な房総半島での南部では、一年中花が栽培されている。