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教育・仕事・生活

変化拡大するN高等学校・N中等部に今後も期待

既存の学校でなかなか落ち着いて授業を受けることができないADHDの息子(小6)の教育の場として、N高等学校に注目していました。2019年度には通学制のN中等部が開講し、2020年にはさらに校舎数を増やし、ネットコースも開講するということで、どのような教育が実践されているのか調べてみました。

 

①N高等学校・N中等部の沿革

2016年4月1日

角川ドワンゴ学園沖縄県うるま市通信制高校「N高等学校」を開校

・開校時生徒数1482人

2017年4月

・通学制コース2校開校(東京・大阪)

2018年4月

・通学制コース8校に(御茶ノ水・大宮・横浜・千葉・名古屋・福岡)

2019年4月

・通学制コース13校に(仙台・柏・立川・京都・江坂)

・N高等学校新入生4004名、生徒数9727名

・中学生向け通学スクール「N中等部」開校(新宿・秋葉原・江坂)

※N中等部は学校教育法第一条に定められた中学校ではないため、自身の中学校に在籍したまま通学する。

2019年9月

・N中等部生徒数378名

2020年4月(予定)

・N中等部5校に(横浜・大宮・名古屋)

・N中等部ネットコース開校

 

②N中等部の特徴

N中等部は教育機会確保法の趣旨を鑑みた新しいコンセプトのスクール。課題解決型学習によって創造力を養うプログレシップ(進歩的)スクール

※教育機会確保法とは

不登校の子どもたちが教育を受ける機会を確保するための施策を国や自治体の責務として、必要な財政上の措置を講じることを求めた法律(2017年施行)。当初法案には、フリースクールや自宅での学習など、学校以外の学習も義務教育として認めることが盛り込まれていたが、「学校に行かないことを安易に認めるべきではない」「学校に行かないことを助長する」などを理由に、国会での審議の中で削られていった不登校の対策としては、「まずは学校を充実させるべき」という考えが多数を占めているが、教育機会確保法は、自治体とフリースクールの連携も求めている

 

(特徴1)実践型学習

自ら興味のある分野を探求し、気になったテーマの課題を見つけ、解決方法を考える。

(特徴2)コーチン

担任や他の生徒との双方向のコミュニケションを通し自発的に目標を定める。ビデオチャットを使った面談と目標シートを利用して一人ひとりの異なる思いや考え、経験から目標を設定し、行動に移す力を身につける。自分でPDCAを回せるようになることを目指す。

(特徴3)自分のペースで学べる個別学習

映像講義で自分のペースで学ぶ

(特徴4)創造力を育む多様な学び

自己認識や対人関係など、生きる力を学ぶ21世紀型スキル学習。プログラミング、クリエイティブコンテンツ、イベント学習。

 

③N中等部の教育

・U理論をベースにしたカリキュラム

一人ひとりの創造力にイノベーションを起こさせるために、U理論をベースにしたカリキュラムを展開。

※U理論

マサチューセッツ工科大学C・オットー・シャーマー博士が提唱する理論。組織や集団がイノベーションを起こすためのリーダーシップ能力開発を目的とする。固定観念を捨て、自分と世界を観察することで、自己認識を深く掘り下げる。そして、自分のあり方や社会との繋がりが見えたとき、自分なりのイノベーションが始まる。

 

・21世紀型スキルプログラム

角川ドワンゴ学園は2016年からライフスキルや21世紀型スキルの調査研究を開始し、専門家や自治体と連携しながらプログラムを開発。2018年に経済産業省の「未来の教室」に採択され、効果実証をした。

 

相川充教授(筑波大学大学院人間総合科学研究科)が監修し、高本真寛教授(横浜国立大学教育学部)と共同開発したライフスキルアセスメントによって、世界保健機関WTO)が提唱している10のライフスキルを測定する。

 

④学びと今後の調査

ちょっと先進的な通信制高校という印象だった開校当初からわずか3年足らず。既存の教育の枠には収まりきらない多くの子どもたちにとって可能性が広がる受け皿を急速に拡大している印象を持ちました。

 

教科学習においては、ネットを利用すればもはや高品質な授業を安価に受講できる状況を考えると、いつでもどこでも学べて、興味を持った事を徹底的に掘り下げることができる環境は、中高生にとって普通高校では得ることができないかけがえのない価値になると思います。

 

U理論、21世紀型スキル、WTOの掲げる10のスキルなど、勉強不足の内容もあったので引き続き調べてみます。これらの理論がどのように中高生のカリキュラムに落とし込まれているのか、日々どのようなコーチングがされているのかなど、興味関心がつきません。こちらも引き続き調査します。

 

⑤参考

n-jr.jp

www.nhk.or.jp

s.resemom.jp