「教科書中心学習法」数学編
●勉強法哲学
①教科書中心主義
参考書の多くが教科書内容を噛み砕いてわかりやすくしたものになっているが、噛み砕かなければ理解できない状態になると、あらゆる科目で膨大な量の参考書に取り組む必要が出てくる。教科書+最低限の厳選した問題集で学力を伸ばせるようになることが、最も効率的かつ経済的な学習方法であると考える。
②映像授業は最大限活用(ただし活用方法に注意)
映像授業やアプリなど活用できるものは何でも活用する。ただし、映像授業はあまりにも多様になり、どれを選べばいいか判断に迷う状況になってしまっている。かつ、活字で理解ができるのであればそちらの方が時間対効果が高いため、映像授業はあくまで、理解がどうしてもできない時の補助手段として活用。問題集と連携した映像授業がベスト。
●数学学習教材
①教科書
学校教科書でいいが、学び直しとして高校数学に取り組むのであれば、長岡亮介先生の「長岡先生の授業が聞ける高校数学の教科書」がおすすめ。私が購入したときはKindle版で2084円(2020年2月16日現在4246円で、2133ポイント還元される形で販売)。旧過程の内容ではありますが、この値段で高校数学全内容を音声付きで確認できるのでおすすめです。新課程に対応したものはIA、ⅡB、Ⅲに分冊されており、Youtubeから音声を聞くことも可能。すべての音声を聞きながら学習したいところですが、時間的に厳しいので、どうしても理解が不十分と感じる単元に絞って音声を活用。
②YouTube で学べる長岡先生の集中講義
IAⅡB上巻、ⅠAⅡB下巻、ⅢCの三冊。教科書内容を一通り終えた後に挑戦。こちらは、Youtubeの解説授業と連動しており、一通り問題を解いた後に動画を確認。
●勝手に師匠
①長岡亮介先生
数学の面白さや、公式の持つ奥深さを伝えてくれるだけでなく、音声をYoutubeを活用したアダプティブラーニングの実現にも積極的に尽力されており、講師のあり方、教室のあり方など、数学以外の指導哲学からも学ぶものが多くあります。
②永野祐之先生
神奈川で永野数学塾を開き、著書多数。「数学史」や「物理数学」など、幅広い知見で数学の面白さを説かれていてとても勉強になります。
③秋山仁先生
小中学生向けの著書も多く、数学的思考力をつけるための授業構成や、解説授業をする際の参考にさせていただいています。
④栗田哲也先生
数学オリンピックを目指す学生の講師を務め、東京出版の「中学への数学」「高校への数学」「大学への数学」にも多数寄稿されている先生。「数学ができるようになるにはどうすればいいか?」「数学力とは何か?」など、多くの生徒さんへの指導経験をもとに、身につけさせるべき能力や、学習方法について具体的に提示されており勉強になります。