「もっと成績を上げたい」
「試験に合格したい」
「もっと楽して効率的に成果を出したい」
多くの人がこのような思いを抱いているからこそ、ダイエット同様、世の中には数多くの勉強法書籍が氾濫しています。実際に成果を出すためには、勉強法であれこれ悩むよりも、学習時間を確保して、成果につながる学習を継続する事が不可欠。
とはいっても勉強法も気になってあれこれ目移りしてしまうと思います。成功者の経験本は、手軽に真似できそうなことも多い一方で、広く万人の成果につながるかは疑問が残るものが多いためお勧めしていません。
あえて勉強法の本を読むことに時間をとるのであれば、ある程度科学的に実証されている方法論を、自身の勉強にどう活かすかを考え、実践する事が重要です。勉強法本ほど、実践しなければ意味のない本もないと思います。そして、勉強法本をいくら読んでも実践しなければ成績は上がらないので、できれば勉強法本はあれこれ手を出さずに、1冊に絞り込むことが重要です。
科学的な実証がある程度なされていて、真似ができるような事例もある程度ある厳選の1冊。それが、「使える脳の鍛え方」です。出版は2016年なので、新しいものではありませんが、11名の認知心理学者の実証が結集した書籍です。
1章では、「テキストの再読」が効果が低いことや、「想起練習(テスト)」で記憶が強化されることなどが提示されています。また、学習について「過去に学んだことに立ち返り、絶えず情報を更新し、新しく得た知識と関連づけることの繰り返し」と定義されています。勉強法の本を1冊に絞るなら「使える脳の鍛え方」お勧めです。
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