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基礎知識の身につけ方③_シングルタスクで集中する

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何かを記憶することと「集中力」「注意力」「観察力」が密接に関係している事が見えてきました。「集中力を高めるにはどうすればいいか?」「集中した状態になるにはどうすればいいか?」という問題が次のテーマになりそうです。医学博士でハーバード大学医学部で20年以上に渡って講師を努めたエドワード・M・ハロウェル氏の著書「ハーバード集中力革命」と、「記憶力」の著者であるウィリアム・W・アトキンソン氏が、セロン・Q・デュモンというペンネームで著した「集中力」の2冊をもとに、記憶するために、集中して課題に取り組むための方法論を整理します。

 

マルチタスクの禁止】

2冊の著書に共通しているのが、集中を阻害する要因として「マルチタスク」を上げていることです。「その時している事だけを考える」「マルチタスクになっていないかを問う」「一事集中」という言葉を意識する事が、集中力を高める事につながりそうです。

【アイディアホッピング防止】

「一事集中」の妨げになるのが、一つの作業をしている時に「他のことが気になってしまう」事です。複数の課題がある時に、あれもこれも気になり、自然に頭の中に他の課題の事が浮かんでくる(アイディアホッピング)と集中力が低下します。「他の事が頭に浮かんでくる」という事を防ぐために、ハーバード集中力革命では、「一つの課題を中途半端にせずにやり切る」という解決策が提示されています。課題が中途半端な状態だとどうしても、頭の片隅に残ってしまいます。「一事集中」「課題は中途半端にせずに一つ一つ終わらせる」これが集中力を維持するために効果的と言えそうです。ボリュームの大きい課題については、分割して一つ一つ完結させるという工夫も必要になる場面があるかもしれません。

 

【不安やノイズを取り除く】

「一事集中」の妨げになるもう一つの要因は、「不安」です。「一事集中」を意識して課題に取り組んでいても、自然に関係ないことが頭に浮かんでくる事はよくあると思います。この時浮かんでくる事は、「不安」であったり、テレビやスマホの影響による情報過多が原因になっている可能性が高いです。自分の場合であれば、投資先の株価が気になってしまうといったところでしょうか。この場合は集中の妨げになるような投資はしないというのが、対応策になりそうです。「集中の妨げになっていないか?」という問いかけは、あらゆる行動や習慣改善のきっかけや判断軸になりそうですね。

 

一見、マルチタスクでバリバリ課題をこなしているように見える人も、瞬間瞬間はシングルタスクで高速でシングルタスクを切り替えているというのが実際のようです。まずは「シングルタスク」「一事集中」。阻害する要因を取り除いていくというのが、集中力を高める答えと言えそうです。