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問題解決型授業の授業案の作り方②_授業案を紙1枚にまとめる技術

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授業案のベースは【基本概念】【問題】【基礎リテラシー】【重要事項】【改善案】の5項目。【改善案】は授業後の振り返りに利用します。B5もしくはA4用紙1枚にまとめる事が目安になります。「紙1枚にまとめる」という点で、浅田すぐる氏の「トヨタで学んだ紙一枚にまとめる技術」は参考になります

 

授業案作成について、浅田氏の著書から学べる点を整理すると以下にまとめられます。

・型を決める

・項目ごとにフレームで囲む

・ロジック3

 

特に、ロジック3の考え方は参考になりました。授業案のメインは【基本概念】【問題】【基礎リテラシー】【重要事項】【改善案】ですが、授業案作成の肝は「基本概念の設定」「問題設定」「重要事項の抽出」です。この、授業案検討時の武器になるのが、アトキンソンの「記憶力」で提唱されている「10クエッション」ですが、項目が10個と多いので、実践的ではありません。そこで、浅田氏が提唱するロジック3の考え方をもとに、「10クエッション」を「3つに整理しました」。ロジック3は「What」「Why」「How」を明確にする3つの問に対し、3つの答えを書き出していくスタイルです。10クエッションについては、以下の記事で紹介しています。

manabilife.hatenablog.com

【3クエッション】

「10クエッション」を、「授業案作成」という目的に絞って3つに整理した「3クエッション」を提示します。

①その問題が生まれた背景は?(何が問題か?なぜ問題か?)

②その概念が生まれた背景は?(なぜその概念が生まれたのか?どのようにしてその概念が生まれたのか?)

③その概念によって、どんな問題が解決し、その後どうなったか?

以上の問いに対し、箇条書きで3つの答えを書き出す、あるいは調査することが、問題設定や基本概念が生まれた背景の理解に繋がりそうです。授業案としては、B4の左がメインの授業案(基本概念から改善案)、右が授業案の土台となる3クエッションという構成が考えられます。浅田氏の著書では、事前に決めた型で先にフレーム(枠)を準備しておく事で、集中力が高まると述べています。また、エクセルなどで書式作成後に出力し、手書きで作業する方がアイディアが整理ししやすいという事で、手書きを推奨しています。

 

日々多くの授業案を検討する必要があるので、一定の型を持ち、型を改善しながら授業を改善していきたいですね。