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基本概念を学ぶ世界史_古代オリエント世界⑥_中央集権化

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【問題】

異民族を包括した広域国家を維持するにはどうすればいい?

 

【問い】

①その概念が生まれた背景は?

・他民族の反発による崩壊を防ぐために、服属民族に寛容な政策。

・「知事(サトラップ)」を置いて全国統治を図る。

・監察官(「王の目」「王の耳」)によってサトラップを関し

 

②その問題が生まれた背景は?

アッシリア王国は専制君主制により広域国家統合を図るが、圧政への反発から崩壊。

・西はエーゲ海から東はインダス川に至るまでの広域、他民族の国家を統合するにはどうすればいいかが課題に。

③その概念がどのような問題を解決し、その後どうなったか?

・服属する他民族に寛容な政策を行うことで、安定した広域支配を実現。

・中央による貨幣統一、税制を「知事(サトラップ)」による実施と「監察官」による監視により中央集権化を実現した。

・ミレトスを中心に始まったイオニア地方のギリシア人植民市で反乱が起き、民主制により団結を強めていたアテネ市民の重装歩兵軍により敗北。その後アレクサンドロス大王によって征服される。

 

【基礎知識】

・BC612年アッシリア王国崩壊後、オリエント世界は「エジプト」「リディア」「新バビロニア」「メディア」の4王国が分立。

・BC6世紀半ば、イラン人のキュロス2世がアケメネス朝をお越し「リディア」「メディアを征服。

・第3代、ダレイオス1世はエーゲ海の北岸からインダス川に至る大帝国を建設。

・ダレイオス1世は約20の州に知事(サトラップ)を任命して、徴税と治安維持を担わせた。各州は服属民族の宗教や慣習を容認。フェニキア人、アラム人の商業活動を保護し税収を確保した。

・「監察官(王の目・王の耳)」が各州を巡察し、サトラップの状況を王に報告。

・中央は貨幣統一と税制を整備。

・「王の道(首都スサ〜イオニア地方のサルディスまで)」約2400km、宿駅111を設置。

・BC330年、アレクサンドロス大王によって征服される。

 

【重要事項】

アッシリア王国」崩壊後の4王国分立体制を統合したのがキュロス2世が立ち上げた「アケメネス朝」。「アッシリア王国」が圧政による崩壊を背景にしてか、服属民に寛容な政策で広域を支配。中央によって決定された通貨統一と税制を「知事(サトラップ)」が実施。監察官が巡視するという体制で「中央集権化」を実現した。

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manabilife.hatenablog.com

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