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基本概念を学ぶ世界史_古代オリエント世界⑦_国教化

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【問題】

多国家支配を経て、複雑化した社会の統合をどうする?

【問い】

①その概念はどのような背景で生まれたか?

・イランの民族的宗教である「ゾロアスター教」の経典「アヴェスター」が編集され

ゾロアスター教が国教化される。

・「ササン朝」は「アケメネス朝」の正当な後継王朝を自任しており、民族的宗教であるゾロアスターを国教とし、イランの文化的伝統を本格的に復活させた。

②その問題はどのような背景で生まれたか?

・初期パルティアは「ヘレニズム文化」の影響を受けていた。

・BC1世紀頃、イランの伝統文化が復活し始め、国内ではギリシアとイランの神々がともに祀られるように。

③その概念によってどのような問題が解決し、その後どうなったか?

・「ゾロアスター教国教化」により、国内の統合が図られたが、ゾロアスター教・仏教・キリスト教が融合した「マニ教」がマニによって起こった(「マニ教」は異端とされ弾圧されたが、北アフリカ中央アジア、唐代の中国にも伝わる)。

【基礎知識】

・アレキサンドロス大王滅亡後、アジアの領土はギリシア系のセレウコス朝に引き継がれる。

カスピ海東岸部に遊牧イラン人の族長アルサケスが「パルティア」を建国。

・BC2世紀半ばに「パルティア」がメソポタミアを併合。

・イラン人のアルダシール1世が、パルティアを倒して「ササン朝」を建国。

・「ササン朝」は7世紀半ばに、イスラーム勢力のアラブ人によって征服され滅ぶ。

【重要事項】

マケドニアの「アレクサンドロス大王」の死後、「セレウコス朝」に受け継がれたアジアの地では、「バクトリア」や「パルティア」が独立。「パルティア」がメソポタミアを併合したが、「ヘレニズム文化」と「イラン文化」が併存していた。「パルティア」倒して建国されたササン朝」では、「アッシリア王国」の後継を自任し「イラン文化」を本格的に復興。イランの伝統的宗教である「ゾロアスター教」を国教とすることで、国家の統合が図られた

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