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基本概念を学ぶ世界史_ギリシア世界④_地縁共同体

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【問題】

貴族と平民の対立を調停するにはどうすればいい?

【問い】

①その概念はどのような背景で生まれたか?

・ソロンの「財産政治」によっても市民と平民の対立は収まらなかった。

・平民の支持をして確立された「僭主政治」も僭主の暴君化などの問題も孕み頓挫。

・BC508年にアテネの指導者になったクレイステネスは、貴族支配のもとになっていた血縁に基づく4部族制を廃止。全市民を従来からあった村落共同体である区(デーモス)に所属させ、合計10部族とする改革を行う。

②その問題はどのような背景で生まれたか?

・ソロンによる「財産政治」によって市民の参政権が定められたが、貴族と平民の対立は収まらなかった。

・平民の支持により擁立された独裁者が非合法に政権を奪って僭主政治を実現。

・僭主政治を確立したペイシストラトスの息子は暴君となり追放。

③その概念によってどのような問題が解決し、その後どうなったか?

・10部族制により、平民と貴族の従属関係が解体され、血統や貧富に関わらず参政権が与えられた。

・部族は軍隊の編成であるとともに役人や評議会の選出母体であり、市民は区や部族への所属をとおして国家の政治に直接参加することができるようになった(アテネ民主政のスタート)。

【基礎知識】

クレイステネスは新たな「僭主」の出現を予防するために、「陶片追放(オストラキスモス)」の制度をつくり、投票によって新たな僭主になりそうな人物を国外に追放した。

【重要事項】

ソロンの「財産政治」によっても貴族と平民の対立は収束せず、その後平民に擁立された「僭主」が政権を奪う「僭主政治」が始まる。しかし、僭主政治も僭主の独裁により破綻。貴族と平民の対立を調停すべく、クレイステネスは従来の血縁による4部族制を、かつてからあった10部族に再編し、貴族と平民を割り振った。これにより、血統や貧富による差なく参政権が与えられ、アテネ民主政の礎となった

 

【基本概念を学ぶ勉強法についてはコチラ】

manabilife.hatenablog.com

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