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基本概念を学ぶ世界史参考書「詳説 世界史研究」

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【基本概念を学ぶとは?】

「基本概念を学ぶ」とは、過去・現在・未来の「問題解決を学ぶ」という事。「問題」がどのような「概念」によって解決したかを学んでいきます。

 

「基本概念」を学ぶ肝になるのは「問題設定」。その問題がどのような背景で生まれ、その問題を解決するために、どのような背景で新たな「概念」が生まれたかをぶことが、未知の問題を解決する基礎力になります。

 

「問題」を抽出するために重要なのが、次の「3つの問い」です。

①その概念はどのような背景で生まれたのか?

②その問題はどのような背景で生まれたのか?

③その概念によってどのような問題が解決し、その後どうなったか?

 

【世界史における「基本概念を学ぶ学習」】

「3つの問い」によって問題と概念を抽出するのが第一段階ですが、第1段階で最初に手に取るべきものは「教科書」です。最も簡潔に重要事象が網羅されている教科書は最高の教材です。

 

しかし、教科書のみで「3つの問い」に答えていこうとするとどうしても行き詰まる場面が出てきます。「教科書」はどちらかというと「事実の列挙」に重きが置かれ、問題や概念が生まれた背景については記述されていない場合があります。

 

そこで活躍するのが「詳説 世界史研究」です。山川の教科書「詳説世界史」の隙間を埋める形で、「問題」や「概念」が生まれた背景が記述されているため、「基本概念を学ぶ参考書」として最適です。最初から読んでいくのではなく、「教科書」で掴み取った「概念」を掘り下げる形で、「3つの問い」に答えていく際に利用すると効果的です。

 

優れた「学校」や「予備校」の授業、「講義型参考書」が「わかりやすい」と感じさせるのは、「どのような背景でその問題が生まれ、どのようにしてその問題が解決したのか、そして新たにどのような問題が発生したのか」という一連のストーリーが明確だからだと思います。この一連の作業を「意識的に」「自宅学習で」行うのが「基本概念を学ぶ学習法」です。

 

一般的には「詳説 世界史研究」は細かすぎるのでよっぽどの世界史好きにしかオススメされない教材ですが、1から読み進めるのではなく、「3つの問いに答える」という視点で利用すると効果的です。まず「教科書」、「教科書」で埋まらない問いの確認で「詳説 世界史研究」という手順で利用するのがオススメです。タペストリー」などの資料集でビジュアルも確認しながら学習すると、より学習が楽しくなります。

 

社会人の学び直しとしては、「教科書」と「詳説世界史研究」で基本概念を学ぶだけでも、現実問題に対する応用力が鍛えられますが、「入試」という現実問題の突破に向けては、「基本概念を学ぶ学習」と、「一問一答」や「問題集」で「基礎知識を増やす学習」を並行することが必要です。「基本概念を学ぶ学習」と「基礎知識を身に付ける学習」で「学習方法」や「教材」を分けて考える事が重要ですね。

 

【基本概念を学ぶ勉強法についてはコチラ】

manabilife.hatenablog.com

 

【参考教材はコチラ】