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入試を突破するための勉強法〜3つの学習法を使い分ける〜

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入試を突破するには当然ながら「入試」で点数を取る必要があります。「基本概念を学ぶ学習法」は、問題解決力を鍛える効果があり、知識の詰め込みとは違う価値があります。しかし、残念ながらこの王道とも言える勉強だけでは「テストで点を取る」事はできません。

 

それは、テストの多くが今だに「基礎知識と基礎技能」が身に付いているかを問うものであり、「基礎知識や技能」を身に着けるためには「反復学習」が不可欠だからです。

 

「基本概念を学ぶ学習」は思考力を鍛え、学習意欲を高める土台(肉体)。「基礎リテラシー(基礎知識と基礎技能)を身につける反復学習」は入試突破という現実問題を突破する剣です。

 

多くの入試では、「基礎リテラシーを身に着ける反復学習」だけでも突破できてしまいますが、これだけだと入試後に何も残らず、学習意欲も減衰する燃え尽き症候群になりかねません。やはり、「基本概念を学ぶ学習」とのバランスが重要です。

 

また、一部の難関校では「時間」との戦いになります。制限時間内に正解を出すには、基礎リテラシーを研ぎ澄ます必要があり、どの問題に時間をかけるか、あるいは飛ばすかといった判断力も必要になります。この力を鍛えるために効果的なのが、厳しい時間制限を設けた実戦演習です。基礎リテラシーが一定身に付いた段階で、厳しい時間設定でスラスラ解けるか、合格点が取れるかの実践演習は不可欠です。中堅校であれば、取れる問題に時間を集中して取るという戦略が取れるので、最低限の実戦演習はした上で、基礎リテラシーの向上に最後まで時間をかけた方が得策です。

 

以上をもとに、入試を突破するための勉強法を整理します。

①基本概念を学ぶ(思考力・学習する価値の実感)

②基礎リテラシー向上(1教材徹底反復・正しい手順の円滑化)

基礎リテラシーの向上に置いては、あれこれ手を出さずに「決めたテキストを徹底的に反復する事」、計算などの基礎技能については、正しい手順(解き方)を円滑にするために反復しているという目的意識が重要です。

③実戦演習(上位校受験者)

高得点が求められる上位校受験者は、実戦演習で制限時間内に高得点が取れるかのトレーニングが不可欠です。落とせない問題を短時間で正確に回答し、差がつく問題を解く時間を確保できるか、差がつかない難問をどの段階で見切りをつけるかといった判断力を鍛える必要があります。あくまで基礎リテラシーが一定ある事が前提で、最後の仕上げとして鍛えるべき能力です。

 

世の中で紹介されている多くの勉強法が「基礎リテラシーの向上」に偏った学習方法で、一定「入試や学校の試験で点数を取る」事はできますが、「基礎リテラシー」は長い学習経験の中で求められる能力のごく一部という認識をもって、割り切って取り入れる事をおすすめします。