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基本概念を学ぶ世界史_ギリシア世界⑪_世界市民主義

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【問題】

ポリスの枠に囚われずに生きるにはどうすればいい?

【問い】

①その概念はどのような背景で生まれたか?

・東西交流の影響から、ポリス政治からの逃避と個人の内面的幸福の追求が解かれるようになり、ポリスの枠にとらわれない行き方を理想とする「世界市民主義(コスモポリタニズム)の思想が生まれる。

②その問題はどのような背景で生まれたか?

・ヘレニズム時代の東西文化融合により、ポリスの枠に縛られない生き方の模索が始まった。

③その概念によってどのような問題が解決し、その後どうなったか?

世界市民主義という思想が知識人の間に生まれ、哲学の世界では「エピクロス派」と「ストア派」が盛んになった。ストア派の思想はその後ローマ五賢帝マルクス・アウレリウス・アントニヌスも信奉者とした。

・宗教では、君主を神の1人とする君主礼拝が進む一方、イラン起源の秘儀宗教であるミトラ教が民衆の間に信仰された。

【基礎知識】

・ヘレニズム時代

アレクサンドロス大王の東方遠征から、プトレマイオス朝エジプトの滅亡までの300年間をヘレニズム時代という。

エピクロス

欲望や恐怖という心の動揺を抑えて精神的快楽を求める。エピクロスによって創始された。

ストア派

情念に支配されない心の平安を得るために禁欲を重視する思想。ゼノンによって創始された。

【基本概念を学ぶ勉強法についてはコチラ】

manabilife.hatenablog.com

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