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基本概念を学ぶ世界史_インド古典文明①_既得権益を維持するにはどうすればいい?

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【問題】

既得権益を維持し続けるにはどうすればいい?

 

【基本概念】

ヴァルナ制

 

【基礎知識】

BC1500年頃 、中央アジアからカイバル系の遊牧民であるいアーリヤ人が、西北部のパンジャーブ地方に侵入。先住民を征服、あるいは交わりながら牛を飼育しつつ大麦を栽培する農牧生活開始。

 

BC1000年頃、アーリヤ人はより肥沃なガンジス川上流に移動開始。鉄器が使われるようになり、先住民と交わって農耕技術を学ぶことで稲の栽培が中心となり、より安定した定住農耕社会を形成。

 

【問い】

①その問題が生まれた背景は?

農耕社会が完成することで生産に余裕がしょうじたことから、王侯・武士や司祭など、生産に従事しない階層が生まれ、強い権力を持った王が人民を支配するようになった。

 

アーリヤ人は、先住民を「黒い肌の者」とよんで支配したが、両者が交わって社会を形成する過程で、「ヴァルナ制」という身分的上下観念が生まれた。

 

②その概念によってどのようにして問題が解決したか

「ヴァルナ制」とは、バラモン(司祭)、クシャトリヤ(武士)、ヴァイシャ(農民・牧畜民・商人)、シュードラ(奴隷民)という4つの身分とする観念で、祭祀を執り行ったバラモンたちは、複雑な祭祀を正確に執り行わなければ神々から恩恵を受けることができないとし、自らを最高の身分とした。

 

③問題解決後にどうなったか?

インド社会はその後、特定の信仰や職業との結びつきによって、あるいはほかの集団のものと結婚したり食事することを制限することによって結合を図るカースト集団が多数生まれた。インドでは、「生まれ」を意味する「ジャーティ」という言葉が一般に使われているが、これらの「ジャーティ」はのちに、人は生まれた身分によって上下関係があるとするヴァルナ制と結びついて、互いに上下関係を主張するようになった。

 

ヴァルナ制と様々なジャーティの主張が組み合わさリ、インド独自の社会制度としてカースト制度が形成されていった。

 

【学びの活用】

余剰生産が生まれるようになった社会では、生産に従事しない階層が現れるようになる。特権階級が自らの既得権益を永続的に維持するための仕組みが「ヴァルナ制」であり、生涯固定の身分制度を確立したと考えられる。