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【全世界株式四天王比較】トップに君臨するのはやはりeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)

信託報酬0.0578%のTracers MSCIオール・カントリー・インデックスの登場で全世界株式への投資をどうするか迷っている人も多いと思います。Tracersも加えた全世界株式四天王の頂点を決定します。

四天王の頂点はやはりeMAXIS Slim

現状、Tracersは「指数の商標利用料」を信託報酬に含めていないことと、運用開始間もないことから、eMAXIS Slimよりも優れているとは言えない状況です。年率やSBI投信マイレージの利率から言っても、全世界投信四天王の頂点に君臨するのはやはりeMAXIS Slimと言えそうです。

分散重視なら雪だるま

eMAXIS Slimが大型・中型株に分散するMSCIが指標なのに対し、より分散の効いたFTSEに連動した投信を選択したいのであれば、雪だるまが一歩リードと言えそうです。

四天王のデータ比較

以下に、全世界株式四天王のデータを整理します。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

以下の3つのマザーファンドに投資して、MSCI への連動を目指したファミリーファンド方式。

(日本を除く先進国株式)「外国株式インデックスマザーファンド」

新興国株式)「新興国株式インデックスマザーファンド」

日本株式)「日本株式インデックスマザーファンド」

上記マザーファンドを通じて先進国23カ国・地域、新興国24カ国・地域に投資。

 

SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動するETF「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」(以下VT)に100%投資。VTは世界47カ国・地域の約8,000銘柄に分散投資

 

SBISBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま)

FTSEへの連動を目指し、グローバル株式インデックスマザーファンドに投資するファミリーファンド方式。マザーファンドは以下の投資信託分散投資している。

(米国株式60%)バンガード・トータル・ストック・マーケットETF

(先進国株式30%)SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国) ETF

新興国株式10%)SPDR ポートフォリオエマージングマーケッツ ETF

 

Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス

eMAXIS Slim同様3つのマザーファンドに投資し、MSCIへの連動を目指す。信託報酬だけで見ると、Tracersが勝っているように見えるが、「指数の標章使用料」が信託報酬に含まれず、また年率0.1%を上限とした額をその他手数料から徴収できると、有価証券届出書に記載している。信託報酬最安を目指すeMAXIS Slimは「指数の標章使用料」は信託報酬率に含まれており、「信託報酬水準が公正な比較対象とならない」として、現時点では追随しない方針を示している。したがって、実際の運用が始まり、実質コストが判明しなければ、どちらが優れているかは判断できない。また、純資産額の低さは指数との乖離(トラッキングエラー)のリスクも孕んでおり、初期の段階では様子見でも良さそう。

気になる用語集

MSCIって何?】

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスは、MSCI Inc(モルガン・スタンレー・キャピタル)が開発した株価指数で、世界の先進国・新興国の大型・中型株、約2,800銘柄で構成され、世界の投資可能な株式市場の時価総額の約85%をカバーしている。

 

【FTSE(フッツィー)って何?】

英国FTSE社が開発した指数「FTSEグローバル オール・キャップ インデックス」。全世界の大型、中型、小型株の市場の動きを表す指数で、先進国株式及び新興国株式約9,000銘柄で構成されている。

 

【ファミリーファンド方式って何?】

投資信託(ベビーファンド)の資金をまとめてマザーファンドと呼ばれる投資信託に投資し、実質的な運用をマザーファンドで行う仕組み。