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【徹底比較】「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」VS「SBI・V・米国増配株式インデックス・ファンド(SBI-VIG)」

S&P配当貴族指数に連動した「Tracers S&P500配当貴族」が誕生したのが2022年10月。続いて2023年6月、SBIグローバルアセットマネジメントから「SBI・V米国増配株式インデックス・ファンド(SBI・VIG)」の設定が発表されました。

どちらも、米国増配株式に連動した指数で、信託報酬も0.1%台前半と、投資対象としても魅力を感じている人も多いと思います。どちらも、同じような動きをしているものの、中身に違いがある両商品。どちらかに投資するか、両方に投資するか、どちらにも投資しないか。判断するためにも、両投信の違いを比較していきます。

1.基本情報

信託報酬はTracersがわずかにリード。SBI投信マイレージも0.05%と高水準。SBI-VIGの投信マイレージは2023年5月28日時点では未定。実質コストが出るまでは、どちらが低コストになるかは不明なので、現時点では連動指数に注目するのが良さそう。

 

2.連動指数比較

配当貴族指数

Tracersが連動しているのは「S&P配当貴族指数」。S&P500の構成銘柄で25年以上連続増配を続けており、構成銘柄数は最低40銘柄(それを下回った場合は20年以上連続増配に条件を緩和)。特定の業種が30%以上を占めないように調整される。四半期に一度投資比率のリバランス、年に1度構成銘柄のリバランスを行う。均等加重で運用されているのが特徴。

 

S&P米国ディビデンド・グロワーズ・インデックス(円換算ベース)

SVI-VIGが投資するバンガード社のVIGが連動を目指しているのが「S&P500米国ディビデンド・グローワーズ・インデックス」。米国株式市場で過去10年間継続して配当を増加してきた米国企業(配当利回り上位25%の適格企業を除く)で構成される時価総額加重型株価指数

 

3.構成銘柄・セクター比較

配当貴族指数が「25年連続増配当」「40銘柄」「均等加重」

VIGが「10年連続増配等」「時価総額加重平均」

この違いが組入銘柄やセクター構成比の違いをもたらしています。

構成銘柄

セクター構成比

VIGは時価総額加重平均でマイクロソフトやアップルが構成銘柄に含まれるため、情報技術セクターの割合が高い。一方配当貴族指数は生活必需品セクターが上位となり、より不況に強いと言えそう。

総じて、どちらも増配株式指数に連動しているものの、組入銘柄やセクター構成比に違いがあるので、両方に投資するというのも一つの選択肢になりそう。どちらもS&P500の組入銘柄なので、S&P500一本でスルーという判断をする人もいそう。

 

私の判断としては、気になるものは何でも投資というのが方針なので、とりあえずどちらも積み立てていく予定。