新NISAスタート目前の2023年12月、高配当株投資の追い風となるニュースが続いています。
SBI証券で従来25銭だったドル円売買時の為替手数料が2023年12月1日の取引から無料に。楽天証券と松井証券も追随することが発表されました。現在高配当投資は、海外REITや海外債権であれば東証ETFでも低コストの商品がありましたが、海外株式については優良なものがありませんでした。米国高配当ETFのネックはドル円両替の手間と為替手数料。今回の「米国為替手数料無料化」は、為替手数料の壁を取っ払ってくれました。もう一つの壁であるドル円両替の煩わしさも取っ払われれば、さらに米国高配当株式の利用が加速しそうです。とは言っても、今回の為替手数料無料化だけでも十分なインパクト。米国高配当ETFの購入がより身近になりそうです。
②SBI日本高配当株式ファンド誕生
SBIアセットマネジメント株式会社から、「SBI日本高配当株式ファンド(年4回決算)」の設定が発表されました。海外株式同様、国内株式に関しても今まで信託報酬が0.2%を切るようなETFや分配金を受け取れる投資信託はありませんでした。そんな中、今回新たに発表されたファンドの信託報酬は衝撃の0.099%。信託報酬0.1%も切り、一気に日本高配当株式投資の最有力候補となる投資信託の爆誕です。不安要素は2023年12月12日運用開始という事で実際の利回りやどれだけの資金が集まるかが未知数なところ。ただし、現状肩を並べるETFや投資信託が存在しないことから、注目が集まるのは間違いなさそうです。
資産が少ないうちは、分配金が再投資される定番インデックス投信に投資するのが王道だと思いますが、年齢や資産状況によっては、高配当ETFの利用も魅力的。以下信託報酬0.2%以下の高配当ETF・投信リストです。今年に入ってからのニュースを踏まえて塗り替えていますが、新NISA開始に向けて、今後も高配当ETF投資の追い風になるニュースを楽しみにしたいと思います。