イーロンマスクには6人の息子がおり、既存の教育システムの限界を感じ、信頼できる先生をスカウトして、自身の息子たちのための学校(AdAstra)を開校しました。イーロン・マスク氏はスタンフォード大学を2日で退学。学位も高校も必要ないというマスク氏が設立した「AdAstra」とはどのような学校だったのでしょうか
【AdAstraの特徴】
・学年分けなし
・子どもたちの興味関心に合わせた指導
・問題解決ツールよりも、問題解決を重視
(例)実際のエンジンを分解し、そのためにレンチなどのツールが必要であることを学ぶ。これにより問題と問題解決方法がつながる。
・生徒はイーロン・マスクの息子と主にスペースX社社員の子供
・夏の2週間のインターンシップでスペースX社で実際に働く
※LAにあった学校は、イーロンマスクがテキサスに引っ越したことで現在は閉鎖されているそうです。
【AdAstraからAstraNovaへ】
AdAstraは8年間で50人の生徒が教育を受け、約150人の学生と教育者によって営まれた壮大な実験であったといえます。そして現在、AdAstraでの教育を土台として、全世界の10歳〜14歳の子どもたちが参加可能なオンラインスクール「Astra Nova」の募集がスタートしています。受講するにはAstraNovaのホームページに掲載さてている問題を、どうのように解決するかを動画撮影して送るというもの。「Astra Nova」によって作成された問題(教材)は、以下のページ(coundrumsのページ)から視聴する事ができます。例えば、大規模工場の進出によって大量の雇用が生まれた町。同時に水質汚染による被害も拡大していきます。この問題をどのように解決していくかを問われます。
【イーロン・マスクが考える教育】
・教育とは「データ」や「アルゴリズム」を脳にダウンロードすること。
※アルゴリズム:問題を解くための手順を定式化したもの
・学習プロセスはゲームのように楽しくなければならない
・生徒は「なぜこれを学んでいるんだ?」と思っており、実際そこで学ぶ殆どは将来使わないので意味がない。
・教師は一回立ち止まって「何故これらを教えているんだろう?」と考え、「その何故か」を教えなければならない。
・教育も「本質」を解明するためだと思えばただ記憶するだけよりずっと魅力的に感じる。
イーロンマスクが教育について語るインタビューは、子供を指導する立場の大人たちに、「何を教えるか?」「なぜ教えるか?」「どう教えるか?」を問いかけます。「Astara Nova」のように、世界中の子供たちがオンラインでつながり、「学ぶ価値を実感しながら」「ゲームのように楽しく学ぶ」という教育の実現を目指す取り組みは今後もますます増えていきそうです。