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基礎知識の身につけ方⑥_授業案作成手順を学習に活かす

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問題解決授業案の作成は、基礎知識を身につける学習の方法論としても応用できそうです。以下、授業案作成の手順で、世界史を学んでいきます。

【学習の手順】

①教科書を読む

②学習テーマ(基本概念)の抽出

③「3クエッション(3つの問い)」

④問題の抽出

⑤基本リテラシー(知識・技能)の確認

⑥重要事項の抽出

上記手順で学習する事で、基礎知識が構造化されより記憶に残りやすくなる効果も期待できそうです。以下に「都市国家」を事例とした学習サンプルです。

【基本概念】都市国家

【3つの問い】

※以下の問いはどの順番に考えても良い。

※それぞれの問いに、3つの答えを出す

①その概念が生まれた背景は?

・オリエント社会では大河のほとりで灌漑農業が発達し人口増加

・人口を支えるための治水・灌漑を行うための集団統合が課題に

神権政治を基盤とした階層社会によって地域社会を統合

②その問題が生まれた背景は?

・紀元前3500年頃にメソポタミア南部で人口増加

・灌漑農業の発達が原因

・大河を利用する治水・灌漑を行うために集団を統治する必要が生まれる

③その概念によってどんな問題が解決し、その後どうなったか?

・階級社会が成立による安定(王・神官・戦士が政治と軍事の実権を握って支配)

都市国家の支配層に莫大な富が集中(壮大な神殿・宮殿・王墓が作られる)

・BC24世紀にアッカド人によってシュメール人は征服される

 

※「3つの問い」によって、以下の問題が抽出される

【問題】紀元前3500年のメソポタミア南部の人口増加問題をどうする?

【基礎知識】

・オリエント(今日の中東地方)

メソポタミア(ティグリス・ユーフラテス川流域)

【重要事項】

※灌漑農業によって人口増加。

→人口増加を支えるための治水・灌漑を行うためには強いリーダシップと集団統合が必要。

⇒宗教の権威によって統治する神権政治によって集団統合。

⇒王、神官、戦士が政治と軍事の中心を担う階層社会による集団統合。