【問題】
征服後の国家統合をどうする?
【問い】
①その概念はどのような背景で生まれたか?
・武力による広域支配成立後の、安定した国家運営を実現するために、王は「専制君主」として、全権に渡って影響力を強めた。
②その問題はどのような背景で生まれたか?
・ヒッタイトは鉄製武器によって広域支配を実現したが、その後の国家統合が機能せず、崩壊。
・エジプトの新王国では、「アメンホテプ4世」が政治に口出しする「神官」の影響を抑えきれず、新首都へ遷都。
③その概念によってどのような問題が解決し、その後どうなったか?
・王が政治、軍事、宗教を自ら管理。国内を州に分け、駅伝制を設け、各地に総督をおいて統治。
・重税と圧政によって服属民の反抗を招き、BC612年に崩壊。
・その後、オリエントは「エジプト」「リディア」「新バビロニア」「メディア」の4王国が分立。
【基礎知識】
・アッシリア王国はBC2000年紀初めに北メソポタミアにおこる。
・BC15世紀に一時「ミタンニ王国」に服属。
・BC7世紀前半「鉄製の武器」「騎兵隊」を用いて全オリエントを征服。
・全盛期の王はアッシュルバニパル
【重要事項】
鉄製武器と騎兵隊により周辺諸国を平定した「アッシリア王国」は、その後王の権力を強めた「専制君主制」によって国家統合・安定を試みた。各地を州に分け、総督をおいて統治し、政治、軍事、宗教を自ら管理。しかし、重税と圧政により服属民の反発を招きBC612年に崩壊した。
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