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基本概念を学ぶ世界史_古代オリエント世界④_国際商業文字

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【問題】

交易を円滑にするにはどうすればいい?

【問い】

①その概念が生まれた背景は?

・「フェニキア人」は22子音からなる表音文字フェニキア文字)をつくり、地中海貿易を通じて周辺民族に影響を与えた。

・「アラム人」が使用していた「アラム語」は、内陸交易を通じて西アジア全域で使われるようになった。

②その問題が生まれた背景は?

・「アラム人」はシリアに多くの都市国家を建設し、ダマスクスを中心に内陸都市を結ぶ中継貿易を行った。

・「フェニキア人」はシドン、ティルスなどの都市国家をつくり、北アフリカカルタゴを始めとする多くの植民都市を建設した。

・「内陸交易のアラム人」「海上交易のフェニキア人」ともに、交易を円滑に行うための公用語(公用文字)を必要とした。

③その概念によってどのような問題が解決し、その後どうなったか?

・「アラム文字」は楔形文字に変わって、オリエント世界で用いられる文字の源流となった(ヘブライ文字、シリア文字、アラビア文字、ソグド文字、ウイグル文字、モンゴル文字満州文字などが派生)。

 

【基礎知識】

・シリア、パレスチナ地方は海陸交通の要衝

・BC1500年頃からセム語系のカナーン人が交易で活躍

・BC13世紀頃「海の民」の進出でエジプト・ヒッタイトが後退

・その後「アラム人」「フェニキア人」「ヘブライ人」が活躍開始

・「アラム人」BC1200年頃からダマスクスを中心に内陸都市を結ぶ内陸交易に活躍。

・「フェニキア人」クレタ、ミケーネ文明が衰えた後の地中海貿易を独占。

・「フェニキア文字」はアルファベットの起源になった。

 

【重要事項】

交通の要衝であるシリア・パレスチナ地方では「内陸交易のアラム人」「海洋交易のフェニキア人」が他民族と交易を行っていた。国際的な商用文字として使われた「アラム文字」「フェニキア文字」は広域に広がり、フェニキア文字」はアルファベットの源流となり、「アラム文字」は「ヘブライ文字」や「アラビア文字」など他の文字に派生していった。

 

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