【問題】
・アケメネス朝の驚異に対抗するにはどうすればいい?
【問い】
①その概念が生まれた背景は?
・サラミス島での海戦で、テミストクレスは市民・奴隷を問わず青年男性をすべて軍船に乗せ、ペルシアの大艦隊を巧みな計略で引き寄せて全滅させた。
・ペルシアの侵略からの防衛のためには、陸の重装歩兵軍の団結と、海軍の増強が不可欠だったと考えられる。
②その問題が生まれた背景は?
・イオニア地方でのギリシア人植民市の反乱をアテネが支援し、ペルシア戦争勃発。
③その概念によってどのような問題が解決し、その後どうなったか。
・テミストクレスによる海軍力の増強により、ペルシアの侵攻からの防衛に成功。その後アテネはペルシアの再侵攻に備えて結成されたデロス同盟の盟主となった。
【基礎知識】
・BC 500年、全オリエントを統一していたアケメネス朝の支配に対し、ミレトスを中心としたイオニア地方の植民市が反乱を起こし、ペルシア戦争が始まる。
・アケメネス朝(ペルシア)は、反乱を支援したアテネに遠征軍を送ったが、民主政によって団結を強めたアテネ重装歩兵軍はBC490年、マラトンの戦いでペルシア軍を撃退。
・しかし、テルモピレーの戦いで腹背を疲れたギリシア軍(スパルタ王レオニダスが率いる軍)は全滅。その後のアルテミシオンの海戦でも破れ、アテネは国土を放棄してサラミス島に立て籠もった。
・アテネはテミストクレスの指導により海軍を拡張。BC480年のサラミスの海戦、翌年のプラタイアの戦いでギリシア側の勝利が確定的になった。
・ペルシアの再侵攻に備えてエーゲ海周辺のポリスはデロス同盟を結び、強大な海軍力を背景にアテネが盟主に。
※三段櫂船(さんだんかいせん)
テミストクレスの指導のもと建設された最新鋭軍船。漕手には武具が必要なかったので、無産市民(平民)も漕手として戦争に参加。
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